つぶやきレポート3|“黄色”の驕り

好きな色は何?

「ピンク。」

「緑。」

「青。」

うん、普通。

じゃあ、

「黄。」

……とは、あんまり言わない。

みんな「黄色」って言う。

なんで?


よく考えてみると、色ってだいたい呼び捨てだ。

赤。

青。

白。

黒。

緑。

みんな呼び捨て。

ところが、黄色だけ違う。

黄色。

なんか”色”まで付けてもらってる。

まるで、

「赤。」

「青。」

「緑。」

「黄色さん。」

みたいな扱いだ。

黄色だけ敬称付き。

なにそのVIP待遇。


信号でもそう。

赤で止まる。

青で進む。

黄色で止まれる準備をしましょう。

ここでもちゃんと「黄色」。

「黄になりました。」

なんて聞いたことがない。

黄色だけ、どこへ行っても”さん”付けで呼ばれる。

よほど偉いのか。


「いやいや、黄色だけじゃないんじゃない?」

と思って、他の色も調べてみた。

黒。

呼び捨て。

白。

呼び捨て。

赤。

もちろん呼び捨て。

青。

呼び捨て。

緑。

呼び捨て。

紫。

これも呼び捨て。

紺。

やっぱり「紺」。

橙。

……いや、普段はオレンジって言うな。

これは審議。

ここまで調べても、黄色のライバルは現れない。

やっぱり黄色だけ、”さん”付けされる特別待遇らしい。

「黄色さん、おはようございます。」

色界ではそういう序列なんだろう。

……と思った、そのとき。

茶色。

あれ?

「茶」とは言わない。

「茶ください。」

と言われたら、色じゃなくて飲み物が出てくる。

茶色も、どうやら”さん”付け組だった。

さらに調査を進める。

黄土色。

……ん?

「黄土」とは言わない。

しかも、

黄土色の中に”黄”がいる。

やっぱりお前か。

黄色、お前だったのか。

よくよく考えたら、茶色もなんか黄色っぽい要素あるし。

黄色さんよ、そこまで自分の勢力を拡大していたのか。


ここまでくると、もう仮説は一つしかない。

黄色には、

人に”色”を付けて呼ばせる力がある。

だから、

赤「呼び捨てでいいよ。」

青「俺も。」

緑「気にしない。」

黄色「”色”まで付けてもらっていいですか?」

ということなんじゃないか。


世の中には、知らなくても一切困らないことがある。

でも、一度気付いてしまうと、もう戻れない。

これから誰かが「黄色」って言うたびに、

「あ、また”さん”付けされてる。」

と思ってしまう。

その責任は、たぶん黄色にある。

そんなことを思う今日この頃。。。

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